がん患者さんやそのご家族の「心」の持ち方は、治療そのものと同じくらい大切なもの。
しかしながら、多くの人は「がん」という事実にショックを受け、大きな不安を抱えてしまいがち。
本書はそんなときに、どうすればいいのか、どう考えればいいのかを教えてくれる、「心」のガイドブックです。
「がんに立ち向かうにはどうすればいいか?」
健康なときにはなかなか意識しないこの問題は、
いざがん告知を受けたとき、あるいはがん治療をスタートしてからも、 患者やその家族を大いに悩ませます。
そして、悩み抜いた末に「孤独」におちいってしまう人も少なくないのだ。
しかし、「孤独」なままでがんに立ち向かうことは難しい。
そう語るのは、腫瘍内科医として約20年にわたりがんと向き合ってきた著者だ。
病院、主治医、患者会、支えてくれる人たち――さまざまな存在とのつながりが、がん患者に希望を与えてくれる。
「がんを告知され、受け止めるために」
「がんに立ち向かうために」
「患者の家族ががんに向き合うために」
「患者と家族がよりよい関係を築くために」
「医者や病院とよい関係を築くために」
本書では5つのシチュエーション別に、
がん患者やその家族から寄せられる疑問、 あるいは医師の目から見た「がん患者が抱えやすい悩み」に対してアドバイスをする。
がん治療の実情、誤解されがちな医療のトピックスにも触れつつ、「孤独」から抜け出すための「心の処方箋」を詰め込んだ、がん患者とその家族にとって必携の一冊です!
長年現場でがん患者と接してきた著者だからこそ言える、がんを前向きにとらえ「心」を強く保つためのヒントが満載されています。
こんなあなたにオススメです
・がん告知された
・がんの治療で悩んでいる
・家族、友人ががんで入通院している
オススメ、共感を得たフレーズ
はじめに
・この本を読み進める前にどうしても解いておきたい「がん」の誤解
第1章 がんを告知され、受け止めるために
・告知を受けましたが、現実感がありません
・余命3ヶ月と言われて、目の前が真っ暗です
余命宣告の7割は外れる
<がん治療のためのブックガイド④>
第2章 がんに立ち向かうために
・治療のためには仕事を辞めないといけませんか
スティーブジョブズは前日まで仕事をつづけた
・以前の体に戻ることができないのなら、つらい治療は受けたくありません
<がん治療のためのブックガイド⑦>
第3章 患者の家族ががんに向き合うために
・家族からは以前と変わらず元気に見えるのに、がんだなんて信じられません
・本人以上に家族が動揺してしまっています
第4章 患者と家族がよりよい関係を築くために
・心配させたくないので、家族には黙っていようと思います
・付き添ってくれている家族の疲労が心配です
第5章 医者や病院とよい関係を築くために
・医者が何も説明してくれません
・主治医に自分の苦痛をわかってもらえません
<がん治療のためのブックガイド㊳>
この本の評価
■内容 :4.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.0
■健康リテラシー:3.5
■総合 :4.0
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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著者
押川勝太郎(おしかわ・しょうたろう)
消化器内科・腫瘍内科医師 抗がん剤治療と緩和療法が専門。1995年宮崎大学医学部卒。国立がんセンター東病院消化器内視鏡部研修医を経て、2002年より宮崎大学附属病院第一内科にて消化器がん抗がん剤治療部門を立ち上げる。09年から宮崎県全体を対象とした患者会を設立し、現在NPO法人宮崎がん共同勉強会理事長。
◆その他の取り組み ・2010 年5 月より、腫瘍内科医としてがん情報と治療相談を受け持つブログ「がん治療の虚実」を継続中 ブログ「がん治療の虚実」:http://ameblo.jp/miyazakigkkb/
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