薬だけに頼らず、心の病を克服するための最新のエビデンスに基づく専門医が教える「ライフスタイル改善療法」本の紹介です。
本書のタイトル「心の病を治す」とありますが、一般的な健康的生活の解説集にもなっています。
1つの項目を見開き1ページに最新の情報を網羅しており、読者の状況を配慮し、分かりやすく、読みやすい構成でまとめられています。
こんなあなたにオススメです。
・心の病で通院中
・薬を飲み続けている
・不眠で悩んでいる
・うつではないが、メンタルが弱い
・家族が通院している
オススメ、共感を得たフレーズ
・人類の文明化に伴う「負の側面」(PC、スマホ、SNS…)がメンタルヘルスを脅かす
・現代人の運動不足は深刻… 世界一座る時間が長い日本人
・PC、スマホのブルーライトは、脳を覚醒させ、入眠を妨げる
・神経伝達物質の原材料になるのが毎日の食事から摂取する栄養素
・肥満はうつ病のリスクを1.5倍に高め、うつ病は肥満のリスクを1.5倍に上げる
糖尿病はうつ病のリスクを1.6倍に高める
・うつ病の多くは、生活習慣病と関連して発症
・「地中海式食事」は、欧米では健康食の代名詞… うつ病発症率が低い
・運動習慣のある20~30代は、60代の3分の1しかいない
・科学的に認められている森林浴の効用
目次(抜粋)
PART1 心の病に潜む現代型「隠れストレス」
●明るい気持ちも、落ち込みも脳内の神経伝達物質が決めている
●じわじわ続く長期ストレスが脳を傷つける
●「うつ病で肥満」だと認知機能が低下する? etc.
PART2 食事のとり方が脳の健康を左右する
●うつ病や認知症のリスクを上げる食事と、下げる食事
●デンタルケアはメンタルケア
●誰かと食事をともにする「共食」の力 etc.
PART3 最新研究でわかった「元気脳」と「栄養素」の関係
●脳で感じたストレスはダイレクトに腸に反映する? 腸と脳の密接な関係
●「腸活」で脳を元気に健やかに!
●精製されていない穀物はメンタルを強化する etc.
PART4 運動はメンタル機能全般に絶大な効果がある!
●運動不足は、脳の萎縮を招く
●続けるコツは「低い目標で達成感を得る」こと
●運動で脳の新しい神経回路が生まれる etc.
PART5 心の病を遠ざける働き方・余暇の過ごし方
●気をつけたい光ブルーライト
●休日は「ゆる登山」のすすめ etc.
PART6 脳を守り脳を修復する睡眠の力
●不眠と肥満の悪循環に気をつけよう
●睡眠薬との賢い付き合い方etc.
この本の評価
■内容 :4.5
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■コスパ :4.5
■健康リテラシー:4.0
■総合 :4.5
薬だけに頼らず、【食事】【運動】【睡眠】【仕事】【余暇】の良い習慣を身につければ、病気の回復も早まり、再発予防にも効果があります。
本書巻末にある「心の健康を保つためのライフスタイル50のポイント」でできることから実践して、習慣化してみてはいかがでしょうか。
今、病んでいる方の症状の回復を心よりお祈りいたします。
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
功刀浩(くぬぎ ひろし)
現職:国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部・部長。医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会指導医、日本臨床栄養学会指導医。
1986年東京大学医学部卒。1994年ロンドン大学精神医学研究所にて研究。1998年帝京大学医学部精神科学教室講師を経て、2002年より現職。
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