親の入院・介護に直面した時に必要な知識を
「短期的戦略→中期的戦略→長期的戦略」と
時系列に分けて簡潔にわかりやすく説明している一冊です。
介護の基本は「情報収集」と「自己申告」なので、
自分から動く必要があります。
制度の仕組みや手続き、サービスや施設の費用、
専門職とのやりとり、仕事や子育てと介護の両立……など、
見開き1ページに「いま」知りたいことがコンパクトにまとめられた、
手元に置くと安心の”介護バイブル”です。
こんなあなたにオススメです
・まさか、こんなことになるなんてと思っている
・いつか、この日がやってくると思っている
・入院・介護についての正しい情報が欲しい
オススメ、共感を得たフレーズ
・病院は診療報酬が段階的に下げられるので、長居させてくれない。
・各自治体には、高齢者向け実施サービスの一覧の印刷物があるので入手すると問い合わせがスムーズ。
・相性が合わない等でのケアマネジャーは変更可能。
・介護者の休息のため、「ショートステイ」(1泊2日~最長30日)は必須。
介護者が共倒れしないためにも、気分転換も必要。
・遠距離介護の「交通費」には、割引サービスを利用。
航空各社には「介護帰省割引」がありますが、JRにはないので「株主優待割引」で。
・別居の親の住み慣れた家からの「呼び寄せ」は難しい現実
・「介護保険なんて申請するな」と子の言葉に耳を貸さない親には、かかりつけ医師から申請してもらう。
・避けたい「介護離婚」
・一対一の介護は虐待を生みやすい
・介護の費用の平均月額:在宅で5万円(一番多いのは1万円~2万5千円)、施設で11万7千円
・親が「住民税非課税世帯」だと、医療費・介護費がグッと安くなる
・「特別養護老人ホーム」への入居は、独居、夫婦世帯の優先順位が高い
この本の評価
■内容 :4.5
■読みやすさ :5.0
■実践しやすさ:4.5
■コスパ :5.0
■総合 :4.5
親が倒れる……。
「そのとき」は前触れもなく突然やって来ます。
当事者にならないと人は動かないのが常ですが、
誰にでもいつか訪れ、そして突然であることが多いです。
その時に、介護離職したり、身体を壊したり、
家族間に不和が生じたりすることを防ぐためにも
先のことを事前に想定しておく準備として
本書を読むことをオススメします。
今日も、最後までお読みいただきありがとうございます。
著者
太田差惠子
介護・暮らしジャーナリスト。京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに、「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」などの視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。企業、組合、行政での講演実績も多数。AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)資格も持つ。
1996年、親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」を立ち上げ、2005年に法人化。現理事長。
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