もしも、家族に突然「介護」が必要になったら。
心も体もつらくない、誰一人として無理をしない介護があるということを、マンガとイラストでわかりやすくマッタリとまとめた一冊です。
元・野良ネコのジュリーと仲良く暮らしていた「たま子さん」が、ある日、転んで足に大けがを負って入院してしまった。娘の静さんは、突然訪れた親の「介護問題」に直面し、動揺してしまう。
ジュリーも、自分の平穏だった生活が脅かされると思って、大慌て。
そんな書き出しからストーリーは始まります。
こんなあなたにオススメです
・親が認知症にになった
・親の介護に疲れてきた
・親の介護がそろそろ気になってきた
・介護、認知症の知識が少ない
オススメ、共感を得たフレーズ
・「在宅介護」か「施設介護」かは、要介護者本人の気持ちを優先に。
・親の介護がつつがなく行っているケースは、ヘルパーさんなど優秀なプロが身近にいて支えてもらっている人たちです。
・ここ数年さまざまなタイプの介護カフェなどが誕生して話題になっています。
・辛いことですが、介護の終着点は「お別れ」となります。
・本書をヒントに、
あなたの介護を悲劇一色にせず、
ちょっぴり楽しい悲喜劇にして欲しい。
■目次抜粋
Part1 介護がスタート~基礎知識編
第1章 介護は突然やってくる!?
家族の介護計画~WとHを考えよう!
認知症と間違われやすい症状
第2章 介護保険(現代介護のベース)
介護サービス利用の流れ
在宅介護を詳しく知ろう
住宅改修と福祉用具の貸与・購入
第3章 介護と医療
かかりつけ医は介護生活に欠かせない存在!!
かかりつけ歯科医も必要!
第4章 介護とお金
介護とお金1 大きな出費・医療費
介護とお金2 理解しよう介護保険サービス
介護とお金3 在宅介護の費用の目安は
第5章 介護保険サービスを利用した介護生活
ケマネジャーはどんなことをしてくれる?
Part2 続く介護生活~介護介助実践編
第6章 在宅介護の日常と介助
できることを続け、認知症を進行させない
第7章 介護と食事
第8章 介助がより必要になった時のために
この本の評価
■内容 :4.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ:4.5
■コスパ :4.0
■総合 :4.0
娘の静さんは、家族、病院や施設の職員、介護カフェでできた仲間たちに支えられ、自分も、親も、無理せずに穏やかに生活する道を悩んだり、迷ったりしながらも見つけてゆきます。
マンガとイラストの緩めの内容ですが、心に響く部分も多く、介護に対する理解度が深まるお手軽入門編の一冊です。
著者
■福辺 節子(フクベ セツコ)
一般社団法人白新会 Natural being代表理事
理学療法士・医科学修士・介護支援専門員・新潟医療福祉大学非常勤講師・厚生労働省老健局参与(介護ロボット開発担当)
大学在学中に事故により左下肢を切断、義足となり、理学療法士の資格を取る。
介護・医療などの専門職に加え、家族など一般の人も対象とした「もう一歩踏み出すための介助セミナー」を主催
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