新型コロナウイルスの「次」に来る、動物由来のウイルスは何?
本書では批判を恐れない提言で注目されるウイルス学者が、
ペットのイヌやネコが媒介するウイルス、計50頭のニホンザルが血を流してばたばた死んだ原因となったサルレトロウイルス4型など、
変異すれば人間社会を脅かす可能性があるウイルスを紹介します。
しかし実は、病原性のウイルスは全体のごく一部。
病気を起こすどころか、1億年以上前に哺乳類の進化を促したウイルスもあります。
すなわち、宿主のDNAを書き換える力を持ち、哺乳類の胎盤の形成に関与したといわれているレトロウイルスです。
本書ではレトロウイルスの驚くべき力についても解説します。
さらに、「そもそもウイルスとは何か」、「新型コロナウイルスのワクチン」などのテーマも解説する一冊です!
「多次元」のウイルス学を提唱している著者が京都大学で行なっている、1回生(全学部)向けや医学部2回生向けの授業などの内容を収録した、著者初の単著です。
高校生でも十分理解できるよう、わかりやすい解説を目指しました。
こんなあなたにオススメです
・コロナの情報源は、テレビ・新聞がほとんど
・コロナワクチンの”真”の情報を知りたい
・コロナ禍で運動不足、メンタルが弱くなった
オススメ、共感を得たフレーズ
第1章 「次」に来る可能性がある、動物界のウイルス
第2章 人はウイルスとともに暮らしている
第3章 そもそも「ウイルス」とは何?
・人は鎌倉時代から「ウィズコロナ」?
・新型コロナウィルスは「未知」というほどでもない
マスコミで「新型のウィルス」「未知」のウィルスと報道されすぎていますが、あまり特別だと考えない方がいいでしょう
第4章 ウイルスとワクチン
・新型コロナウィルスのワクチンに関しては、現段階では未知数の部分が多く、効くことを期待しながらも、今後の推移を見守る必要がある
第5章 生物の遺伝子を書き換えてしまう「レトロウイルス」
・生まれたときと死ぬときの遺伝子は同じではない
・ウィルスは生き残るために遺伝子をパクり合う
第6章 ヒトの胎盤はレトロウイルスによって生まれた
第7章 生物の進化に貢献してきたレトロウイルス
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
宮沢孝幸(みやざわ・たかゆき)
京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授。1964年東京都生まれ。兵庫県西宮市出身。東京大学農学部畜産獣医学科にて獣医師免許を取得。同大学院で動物由来ウイルスを研究。東大初の飛び級で博士号を取得。大阪大学微生物研究所エマージング感染症研究センター助手、帯広畜産大学畜産学部獣医学科助教授などを経て現職。日本獣医学学会賞、ヤンソン賞を受賞。2020年、新型コロナウイルス感染症の蔓延に対し、「1/100作戦」を提唱して注目を得る。本書が初の単著になる。
共著に『公衆免疫強靭化論』(藤井聡との共著、啓文社書房)などがある。
共著に『公衆免疫強靭化論』(藤井聡との共著、啓文社書房)などがある。
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