ガンが早く発見され、手術がうまくいったとしても、一部の患者さんは、残念ながら、数年以内に再発して命を落とします。
一方、手術と抗がん剤の併用治療を行い、再発・死亡リスクが高く、かなりがんが進行した状態の患者さんの中には、5年~10年以上元気に暮らしている人がいます。
同じ臓器の同じステージのガンであっても、患者さんによって治療経過がまったく異なるのです。
20年以上にわたり多くのがん患者の治療にたずさわってきた著者に、がんを克服した患者の共通点を明らかにし、がん治療を始めるまえに知っておきたいメンタルの整え方、正しい情報の集め方などについて解説する一冊です!
こんなあなたにオススメです
・がん告知をされた
・がん治療で迷っている
・家族、友人ががんで入通院している
オススメ、共感を得たフレーズ
第1章 患者の「受け入れる力」が、その後を決める
・ガンが治る人 ― ガンを受け入れ、早く立ち直る
ガンが治らない人 ― ガンを受け入れられず、引きこもる … 積極的に心のケアをうけるべき
・ガンが治る人 ― いつも最良のシナリオを心に描く
ガンが治らない人 ― いつも最悪のシナリオを心に描く
・ガンになって気づく”幸せ”がある … 自分がいま生きていることに感謝する
第2章 ガンを治すための正しい「情報」の集め方
・ガンが治る人 ― 多くの選択肢から自分に適したガン治療法を選ぶ
ガンが治らない人 ― ガン治療の情報を自分で集めようとしない
・ガンが治る人 ― 家からの距離・専門性・治療患者数で病院を選ぶ
ガンが治らない人 ― 1つの情報で病院を選ぶ
第3章 ガンを治す人は「コミュニケーション」で味方をつくる
・ガンが治る人 ― 医師と前向きに話せる信頼関係を築く
ガンが治らない人 ― 医師と信頼関係を築けない
・ガンが治る人 ― 医師の言葉の真意を理解し、必要以上に怖がらない
ガンが治らない人 ― 医師の言葉に衝撃を受け、ネガティブにとらえる
・医師の「厳しい言葉」の裏にある事情
⇒ 医師にとって医療訴訟がもっとも怖い
第4章 手術・治療をのりきるための「体力」づくり
・ガンが治る人 ― 治療中も筋肉量が保たれている
ガンが治らない人 ― 治療中に筋肉量が低下している
・ガンが治る人 ― 「有酸素運動」と「筋トレ」を組み合わせる
ガンが治らない人 ― 運動をしない
第5章 ガンを治す人は、こうして「免疫力」を高める
・ガンが治る人 ― ガンに対する免疫のはたらきが強い
ガンが治らない人 ― ガンに対する免疫のはたらきが弱い
・ガンが治る人 ― 気持ちいいことや楽しいことで免疫力を高める
ガンが治らない人 ― ストレスで免疫力を下げる
・欧米で注目されている「マインドフルネス」の効果
・ガンの治療で最も危険なのは、あきらめ、絶望、そして無力感
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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著者
佐藤 典宏
1968年、福岡県生まれ。九州大学医学部卒業。外科医として研修後、九州大学大学院へ入学。学位(医学博士)を取得後、2001年から米国ジョンズ・ホプキンズ大学医学部に留学し、がんの分子生物学を研究。2006年より九州大学腫瘍制御学助手、2012年より産業医科大学第1外科助教を経て、現在は産業医科大学第1外科講師、外来医長。膵臓がんを中心に1000例以上の外科手術を経験し、日本外科学会、日本消化器外科学会専門医・指導医の資格を取得。
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