幸せかどうかなんて、気にしなくてええんです。
肩の荷を下ろすと、本当の自分が見えてくる−。
キャリア70年、フルタイム勤務を続ける精神科医が、「日々たんたん」な生き方を語る一冊です!
89歳の精神科医・中村恒子。
今なお現役で働き続けるのは、「患者さんに求められている」から。
彼女の生き方は、「たんたん」に尽きる。
余計な力が入っておらず、それでいて愛にあふれ、出会った人すべてを元気にしてくれる不思議な言葉の力を持っている。
そんな中村氏の生き方を、同じく精神科医の奥田弘美氏が書き下ろし。
「人生100年時代」と言われるなかで、生き急ぐことなく、力強く、自分らしさを失わずにいるにはどうすれば良いのか。
やさしい語り口(関西弁)で教えてくれる本です。
中村恒子先生は、1945(昭和20)年・終戦迫る6月に医者になるため16歳でたった一人、広島の尾道から大阪へ出てきました。
その後、89歳の現在までずっと精神科医として働いてこられました。
患者さんたちは再び生きる勇気を復活させるのです。
決してスマートではなく、効率的でもないのですが、いつでも目の前のことに徹して生きています。
こんなあなたにオススメです
・悩みがつきない
・ストレスが多い
・周囲が気になる
オススメ、共感を得たフレーズ
第1章 なんのために働きますか?
・「 こんな の 自分 の 仕事 では ない」 と 考える 前 に、 まずは スッキリ 受け入れ て みる。 そう し ない と、 人 は 先 に 進め ない。
・そもそも ね、 人間 なんて 70 歳 80 歳 にも なっ たら「 勝ち」 も「 負け」 もあったもんじゃありません。
・必要 以上 に 気 を 張ら ない で、「 ちょっと 目 の 前 の 人 の お 役 に 立てれ ば いい か なあ」 ぐらい の 気持ち で 仕事 を し て みる のは どう でしょ う。
第2章 期待しないほうがうまいことやれる
・人 を 変える こと に エネルギー を 使わ ない。
「 自分 が どう し たら 快適 に 過ごせる か」 に エネルギー を 使う。
・情 っていう のは、 一見 いい もの の よう に 見え ます けど、 それ は 見方 を 変える と 他人 さん への 執着 で あっ て、 こちら の 身勝手 さの 証
第3章 人間関係には、妙がある
・小さな 親切 は ケチケチ せん で、 どんどん やっ て あげ た ほう が ええ ん です。
第4章 心を平静に戻す
・しんどい 思い は、 あと に なる と いちばん 大事 な 経験 だっ た と 感じ られる。 だから、 一つ も ムダ には なら ない。
第5章 あれやこれやを、両立していくには
・特に 大事 なのは 母親 で、 お母さん が 安定 し て い ない と、 もろに 子ども の 精神状態 に 影響 が 出 て しまい ます。
第6章 「日々たんたん」な生き方
・「ほとんど の 問題 は『 きっと、 なんとか なる!』」
・他人 には 他人 の 人生、 自分 には 自分 の 人生 が ある こと を 徹底 し て 線引き し て いく と、 余計 な 軋轢 も、 ストレス も 少なく なる。
・はなばなしい 成功 や 活躍 せ ず とも、 一隅 を 照らす 存在 に なれ ば よし。
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
リンク
著者
中村 恒子(なかむら・つねこ)
1929年生まれ。精神科医。1945年6月、終戦の2か月前に医師になるために広島県尾道市から一人で大阪へ、混乱の時代に精神科医となる。二人の子どもの子育てを並行しながら勤務医として働き、2017年7月(88歳)まで週6日フルタイムで外来・病棟診療を続けている(8月から週4日のフルタイム勤務となる)。「いつお迎えが来ても悔いなし」の心境にて生涯現役医師を続けている。
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