団塊世代が後期高齢者になる2025年、日本の医療費は60兆円を超える。
莫大な負担を抑えるには、入院中の高齢者が自宅で生活できる能力を取り戻すための〈早期リハビリ〉の徹底と、過剰な医療費がかかっている〈急性期病床の削減〉が必要だ。
高齢者医療と病院経営について熟知する医師が、画期的な病因改革を提案する一冊です!
医療費が増え続ける背景には、必要なケアを受ければ回復できる高齢者を“寝たきり”にさせてしまう病院側の問題がある。
病気やけがの治療後すぐに、高齢者が自宅で生活できる能力を取り戻すための“早期リハビリ”を徹底して行って入院日数を減らし、“急性期病床の削減”を行って過剰な医療費を減らせば、医療費半減も夢ではない。
病院が変われば、日本の未来は変わる―。
こんなあなたにオススメです
・寝たきりの家族がいる
・家族がリハビリをしているが、なかなか退院できない
・家族、友人が入院している
オススメ、共感を得たフレーズ
第1章 寝たきり高齢者は病院でつくられる
・入院期間が長いほど自立能力が低い
・病院では栄養管理が不十分… 医師や看護師は栄養管理の知識が乏しい
⇒栄養学を学んでいないのでやむを得ない事実です
・近年、地方では人口が減り、病院間での競争が激しくなり、空きベッドが目立つ病院が増えています
⇒長期入院は経営面でありがたい… 適切なリハビリを受けないので、ますます自宅に戻るのが難しくなる
・高齢者は、3か月も寝かされていれば、元の日常に戻ることは非常に難しくなります
第2章 日本の病院、ここがおかしい!
・先進各国と比較して、病床数が格段に多い日本
平均入院日数は、先進国が1週間前後なのに日本はなんと1か月!!
日本だけが、高齢者の収容施設になっている… 患者さんが病院の経営資源として利用されている
第3章 リハビリ革命で寝たきりを半減
・離床のすすめ、飲んでいる薬はできるだけ減らす
第4章 日本のリハビリは問題だらけ
・リハビリの充実で医療費を減らす
リハビリの大きな目的の一つは、寝たきりを防いで健康寿命を延ばすこと
第5章 高齢者医療・介護の課題
第6章 日本の医療費を減らす
この本の評価
■内容 :4.5
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.0
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
武久 洋三
内科医。日本リハビリテーション医学会認定臨床医。1966年岐阜県立医科大学卒業。大阪大学医学部附属病院インターン修了。徳島大学大学院医学研究科修了、徳島大学第三内科を経て、現在、医療法人平成博愛会理事長、社会福祉法人平成記念会理事長、平成リハビリテーション専門学校校長等を務める。
病院(一般・医療療養・回復期リハ)、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、ケアハウスなどを経営。また、日本漫性期医療協会会長、厚生労働省社会保障審議会医療保険部会委員など、数々の役職を兼任。専門分野は内科、リハビリテーション科、老年医学、臨床検査。
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