長年に渡り、聖路加国際病院の血液内科医として治療をしてきた著者が、100歳を健康に生きるために今すぐできる「健康長寿の12の習慣」を語る一冊です。
血液内科医から人間ドック科に移り、予防医療の世界に身を転じて見えてきた現役医師の「健康長寿への近道&王道」が理解できる良書です。
病気の人も健康な人も、薬を飲むよりも先に実践したい12の方法とは
「三十数年間、血液内科医として
白血病やリンパ腫などの患者さんを診療してきました。
それこそ薬をいっぱい使ってきました。
しかし長年、血液内科医を続ける中で、
どんな薬よりも効果のある治療法があることに気がつきました」(本書より)
こんなあなたにオススメです
・健康情報に翻弄されている
・薬の処方をうけている
・家族、友人が重い病気にかかっている
オススメ、共感を得たフレーズ
1章 健やかな生活習慣を身につけよう
・習慣の力はとてもパワフル
特に子どもの頃に身につけた習慣はとりわけ強固…
遺伝ではなく親の不健康な習慣を引き継ぐことが、病気の大きな原因になります
・「長生きのひとほど人生最後の臥床期間は短くなる」… 長生きすれば、寝たきりの期間は短くなる
・病気は偶然の産物ではなく、ライフスタイルの問題による必然の産物
⇒病気は、自らの身体からの声として受け入れて、生活習慣を見直すチャンス!
2章 病気を予防しよう
・テレビ 健康情報におぼれてはいけない
健康番組の一番の目的は、あなたの興味を引きつけて視聴率を上げること
3章 健やかで幸せに生きよう
・「病気は神様からの贈り物」
4章 自然治癒力を引き出そう
・薬に頼りすぎてはいけない… 高齢になればなるほど薬のマイナス効果(副作用)が増える
・あなたにしかわからない「体の声」に従おう
⇒病気にも意味があると前向きにとらえることが大事です
5章 健やかな食生活を身につけよう
・食生活の原則はとてもシンプル… 食べすぎない(腹八分目)
・「伝統的な日本食」は、地中海食と並んで世界最強の長寿食
・糖質中毒になってはいけない
6章 タバコはやめてお酒と上手につき合おう
7章 運動習慣を身につけよう
・なるべく階段を使おう
・体操を習慣にしよう(有酸素運動、筋トレ、ストレッチ)
8章 健やかな睡眠を身につけよう
・睡眠時間7時間の人が、最も死亡率が低く長寿
⇒最低でも6時間は寝たほうがよいです
9章 ストレスと上手につき合おう
・「過剰なストレス」ががんを発症させる
・ストレスを力に変えよう… 少しでも前向きにとらえる
・笑顔、呼吸法、マインドフルネスを身につける
10章 精神的・社会的にも健やかに生きよう
11章 精神的に豊かに生きよう
・感謝の心を大切にしよう
感謝する人は、病気になりにくい、長生きする、病気の回復が早い
・ワクワクすることに没頭しよう
12章 死を忘れないようにしよう
・「人は必ず死ぬ」
「人生は一度しかない」
「人はいつ死ぬかわからない」
⇒死を意識することで、死に至るまでの生を輝かせることができる
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
岡田 定(おかださだむ)
聖路加国際病院人間ドック科部長。1954年、兵庫県小野市生まれ。1981年、大阪医科大学卒業。聖路加国際病院内科レジデント、1984年、昭和大学藤が丘病院血液内科、1993年、聖路加国際病院血液内科、2007年血液内科部長、2011~2013年内科統括部長、2016年より現職。一般血液内科の臨床、レジデント教育、終末医療に携わる。
一般内科、血液診療の編著書が三十数冊ある。
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