20万人を診察した予防医学の専門家が明かす。
最新医療データに基づいた本当に体に良い生活習慣。
あふれるウソ情報から、自分と大切な人を守る一冊。
◎「血液ドロドロ」で脳梗塞になる
◎ココナッツオイルは体に良い
◎◯◯を食べれば、免疫力を高められる
……それって本当ですか?
ちまたにあふれかえっている「根拠があいまいな情報」から、自分と大切な人を守るための良書です!
20 万人を診てきた予防医学の専門医師が教える「健康フェイクニュース」を見破る5原則です。
こんなあなたにオススメです
・健康情報に翻弄されている
・TVの健康ネタを信じている
・本当の健康を手に入れたい
オススメ、共感を得たフレーズ
はじめに
・人はどんな状況に置かれても、健康でさえあれば生活の糧を得て、明日の希望を思い描くことができます
第1原則:私たちの体に「健康法」はいらない
・「免疫力」は 医学用語ではない!
免疫機能をそこなうような状態をできるだけ早く解消すること…
疲れやストレス、睡眠不足、冷え、喫煙、ケガなど
・ビタミン C に「風邪予防」の効果はない
・卵を食べてもコレストロール値は上がらない
気を付けたいのは、コレストロールの合成を促す肉の脂、乳製品など!
・岩盤浴より普通の入浴の方がメリットが多い... 水圧、浮力、皮膚の汚れ
第2原則:万人に効く薬は存在しない
・「有機野菜は安全で体に良い」……本当に?
有機農業とは環境にやさしい農業という意味で、健康効果や安全を保障するものではない
⇒先日、勝間和代さんもユーチューブで説明していました。要は健康のためには、旬のものを新鮮なうちに食べることが大事ということです
・漢方薬にも副作用もあれば死亡例もあります。2,3週間ためして効果がなければ、薬剤師に相談しましょう
・日本人の目はまぶしさに強い… ブルーライトの影響を欧米人より受けにくい
第3原則:「科学的根拠」にも罠がある
・審査基準が甘い日本のトクホ… メーカーの出すつくられたデータをみるだけ
検査値が改善する、体調が回復するなどの効果はうたえないし、国(消費者庁)も認めていない
トクホ以外はもっとゆるゆるの基準
第4原則:薬になっていないのには理由がある
・スーパーフードは単なるマーケティング用語… アメリカの健康自然食品業界が考案(2004年)
・「非科学」を「科学」に見せる専門用語のマジック
・医学に絶対はありえないので、誠実な医師は慎重な言い回しをします
第5原則:人間は「思い込む」動物である
・「体に良さそう!」と思わせる印象操作
効果抜群の体験談の最大の問題は、本当に消費者が書いたものかわからないこと
⇒TVCMでも芸能人が飲食している商品も、かれらが日常消費しているとは思えない
・恐怖をあおるセールストークにダマされない
この本の評価
■内容 :4.5
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.0
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
奥田昌子
京都大学大学院医学研究科修了。内科医。京都大学博士(医学)。愛知県出身。博士課程にて基礎研究に従事。生命とは何か、健康とは何か考えるなかで予防医学の理念にひかれ、健診ならびに人間ドック実施機関で20万人以上の診察にあたる。大手メーカー産業医を兼務。
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