「医者の大罪」2019/10/5 近藤 誠 95点 [♯119]

著名な近藤誠医師の最新刊「医者の巧妙なウソにだまされない心得」です。

健康を維持するためには、超オススメの良書です。

 

医薬業界、厚労省などに鋭くメスを入れ、”既得権益の医薬業界をぶっ壊せ!!”といったいつもの論調です! 

 

 

Amazonの口コミは、まだ1件(5つ星)です。ベストセラーは間違いないでしょうが、評価は5つ星に比例するくらいに1つ星の組織票が入ることが予想されます。

 

 

 

今、日本では、医者が患者をだまして命を奪うという、一種の殺人のような行為が横行している。

 

医者はなぜ、「自分の都合」でウソをつくのか?

その背後には、ひとりの医者にはいかんともしがたい、「医療界の病理」が存在する。

 

 

健康診断を受けると病気になる、降圧剤を飲むと早死にする、抗がん剤は毒薬、手術でがんが暴れだす。…

 

無意味な治療を遠ざけ、ダメな医者の手にかかることなく、元気に長生きするための方法を、あますところなく指南する決定版。

 

 

 

 

こんなあなたにオススメです

 

・生活習慣病で治療を受けている

・健康診断でいつもひっかかる

・家族が医療機関に入院あるいは治療を受けている

 

 

 

オススメ、共感を得たフレーズ

前書

 

・正しい医療情報をひた隠す「上級医」

⇒「国民」同様、「医師」にも上級と下級を定義しています

 

欧米には、職場検診などの制度がなく、人間ドックもない

⇒検査漬け、薬服用などの治療、…  国民皆保険制度による弊害

 

・医学界で、データのねつ造が繰り返される理由

 オブジーボは、「無効」で「有害」な薬... 本庶氏もダメな薬と知っている

 

 

第1章 高血圧治療の大罪

 

・信頼できる研究から、血圧をしっかり下げると、不健康になり死亡率が上がることが示されている

 

降圧剤で死亡率は上がり、ボケ症状も増える

⇒降圧剤は、70歳以上で2人に1人服用していることから、認知症がますます増えてしまいます

 

・厚労省は、国民の福祉より、医薬産業の発展を願っていることは明らか… 製薬産業のやりたい放題

 

 

第2章 糖尿病治療の大罪

 

・糖尿病治療のカラクリ… 隠された「治療死」

 インシュリン注射による低血糖発作で亡くなっても、糖尿病で亡くなったことにされてしまう

 

・検査値だけで糖尿病と判断するのは、高血圧や高脂血症同様、誤り… 

「医はビジネス、算術」になっています

 

 

第3章 基準値ビジネスの大罪

 

・基準値外=病気とされる「健康診断」… そもそもは病気を見つけるための手掛かりとなる数値だった

WHOが仕組んだ、医者と製薬会社の出来レース

・生活習慣病の基準値は、医薬産業にとって最高に優秀なビジネス・ツール

 

 

第4章 高コレステロール血症、メタボリックシンドローム、骨粗しょう症治療の大罪

 

健康体にメタボのレッテルを貼る厚労省

 WHOが肥満の基準値をBMI 30以上としているが、日本は25以上

⇒日本も30にすると肥満率がわずか4%となり、「肥満学会」などが要らなくなりますね

 

 

「成人病に変わる『習慣病』という言葉の提唱と対策」というタイトルの論文を発表したのが日野原重明氏

 習慣病という概念を言い出した結果、何千万人もの「健康人」が「病人」になり、早死にする人もかぎりない… 氏は決して「名医」ではなく、みんなの大迷惑になった「迷医」である

⇒日野原さんの評価については、近藤医師以外の方からも、同様の発言はありますね

 

第5章 がん手術の大罪

 

・日本中のどの病院でも、大学病院でも、がん専門病院でも、手術の合併症や抗がん剤の副作用で亡くなっても、死亡診断書には「病死」とか「副作用で死亡」とは書かれない

⇒知っている方も多いでしょうが、現役医師から明言されると納得感が違います

 

・皮肉なことに、医者から手術ができないと言われた患者は、手術をしないのでがんが暴れださずに済み、長生きするケースが多いものです… ただし抗がん剤を受けない場合ですが

 

 

第6章 免疫療法剤・オプジーボの大罪

・オプジーボはがん治療に効果なし… 副作用で亡くなる可能性は、抗がん剤並みかそれ以上

 

第7章 「健康常識」の大罪

 

・フィンランド試験は、高血圧などの生活習慣病を早期発見して治療すると寿命が縮むという極上の証拠

欧米では、乳がん検診、前立腺がん検診などの廃止へ向けた見直しが進んでいる… 日本では、欧米では根拠がないとされている胃がん、肺がんの検診含め、厚労省が中心となって推進しています

人間ドックも日本の特殊事業

 

 

・やればやるほど死亡率が上がる「ピロリ除菌」…健康人を対象とした「公共事業」

・ちまたの健康番組はウソが9割… マスコミを信じると早死にする

 

「降圧剤をやめたら大変なことになる」というのは、なんとしても患者たちにクスリを続けさせるたい医師たちがつくりだした「都市伝説」なのです

 

 

第8章 医療界の大罪

・製薬会社、官僚、医者の三つ巴が生んだ「名医不足」

・医者がでっちあげる「がん」「転移」

 

 

 

 

この本の評価

  ■内容     :5.0

  ■読みやすさ  :4.5

  ■実践しやすさ :4.5

  ■健康リテラシー:5.0

  ■総合     :4.5

 

 

 

今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 


著者

近藤 誠(こんどう・まこと)

1948年、東京都生まれ。「近藤誠がん研究所」所長。73年、慶應義塾大学医学部卒業。同年、同医学部放射線科に入局。83~2014年、同医学部講師。12年、「乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性などの啓蒙を続けてきた功績」により第60回菊池寛賞を受賞。13年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を開設し、6年間で9000組以上の相談に応えている。
主な著書に『がん放置療法のすすめ』(文藝春秋)、『医者に殺されない47の心得』(アスコム)、『眠っているがんを起こしてはいけない。』(飛鳥新社)他多数。

 

 

 

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