長年の食養の実践や山奥での自給自足的生活で話題の若杉ばあちゃんが、今本当に伝えたい「食養の知恵」の集大成本の紹介です。
『若杉ばあちゃん 食養語録』(2014年刊行)の改訂版になります。
「野菜や野草たちも、ばあちゃんにとっては偉大な先生。
野菜の声に耳を傾けること、野草の生命力に直にふれること。そこから教えられることは無尽蔵や。ばあちゃんは今でも多くのことを、野っ原のヨモギや川べりのマコモから教わっている」
こんなあなたにオススメです
・”食”を見直したい
・生活習慣病が治らない
・体調がよくない日が多い
オススメ、共感を得たフレーズ
◆まえがき “食い改め”で日本人の体と心を立て直そう
・親殺し、子殺しなんていう事件が昨今珍しくなくなったのは、精神の土台となる体が根本からおかしくなっている証拠や。
・日本の国土もおかしくなっている。放射能問題、農薬、電磁波、環境ホルモン、添加物や合成洗剤など危険はいっぱい。
・詐欺や不正もいたるところに溢れている。代表が「F1種」。種を実らせて子孫を残す在来種の野菜を駆逐して、わざわざ種を植え付けないよう品種改”良”されたF1種を外国から輸入しているんや。
・昔と違って今は、天然自然の本当の本物がなくなっている
◆第1章 米・味噌・醤油・梅干しから教わったこと
・味噌は “身礎” 手前味噌 はそこん家(ち)の宝物
なかでも豆味噌(八丁味噌)はかなりの陽性の味噌
・味噌汁は飲む点滴 日本が世界に誇る保存食
・酵母菌が、腐敗菌や有害物質を外に追い出す毒消し、毒出しの役目をはたす。チェルノブイリの原発事故のとき、日本から大量の味噌を送った話は有名。
⇒「3.11」の時に、マスコミがあまり取り上げなかったのが残念ですね。諸事情があるのでしょう…
・瀬戸内の“命ある”醤油には桜沢如一の教えが息づいている
⇒ 「食薬」となって体質改善が可能になる「命ある大豆」で「純正食品マルシマ醤油」のことです 丸島醤油 純正醤油 濃口 900ml
・肉・卵・牛乳は栄養学神話の三種の神器
こどもができないのは、できないものを食べている証拠
・「若杉さんの本を読んで食事を変えたら、待望の赤ちゃんができました」と言ってくれる若い子と講演会で出会えるのも嬉しい
⇒ 読んでくれている方に喜んでもらえるような”良質な”書評ブログを目指しています!
・梅はその日の難のがれ 護身用にケータイ梅干しを
スーパーに出回っている梅干しは、天日干しでないんやから「梅漬け」で、むしろ食べない方がいい。
⇒ 新潟の実家の母がつくっている”梅干し”が、我が家の冷蔵庫に常備されています!
・過剰な減塩信仰は悪性貧血のもと なにごとも“塩梅(あんばい)”が大事
⇒紹介されていた塩を探しましたが、Amazonでは売り切れでした。
◆第2章 野草と野菜たちから教わったこと
・野草こそ食べる薬 こんなにありがたいものはない
(タケノコ / ユキノシタ / 山ウド / フキノトウ / フキ / ヨメナ / ノビル / ミツバ / 山椒 / ワサビ / ノカンゾウ / イタドリ / アザミ / ツクシ / タンポポ / セリ / ゼンマイ / タラの芽)
・団子でも足湯でもお灸でも ヨモギは万能の薬草
・マコモは神が宿る野草 お釈迦さまが手当てに使った草なんよ
・店で買った七草より 自分で摘んだ一草がええ
・大根が魚食民族の日本人を魚の毒からすくった… 消化酵素のジアスターゼ
・日本人だけが真価を知る野菜 ゴボウは皮を食え
◆第3章 先人たちから教わったこと
・料理とは陰性の野菜を火や調味料で陽性にする仕事である
・春苦み 夏は酢のもの 秋辛み 冬は油と 合点して食え
・食養の基本は一物全体と身土不二
・教室でお料理ばっかりやっていても“正食”にはならん
畑も知らないし、田んぼにも行かない
・自分の病気は自分の責任、子供の病気は親の責任
◆ばあちゃんがいま日本人に伝えたいレシピ
(番茶がゆ / ばあちゃんの味噌玉 / けんちん汁 / 黒焼き入り玄米がゆ / 梅干しの黒焼き / 梅醤番茶 / ヨモギの焼酎漬け / ヨモギの落とし団子 / マコモごはん / マコモタケと油揚げの炒め炊き / ばあちゃん流 草がゆ / 大根湯 / ばあちゃん流ふろふき大根 / 古漬けたくあんの煮物 / 海苔巻き三種 / ゴボウめし / ゴボウと里芋の味噌汁 / 干しヨモギの足湯とショウガ油の足裏マッサージ / ショウガ湿布 / 煮しめ / ニガウリの酢の物 / ユキノシタの味噌和え)
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.0
■コスパ :5.0
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
米や味噌・醤油から、野草や野菜から、先人たちから、若杉ばあちゃんが教わってきたことが満載されています。
著者自のような自給自足生活は、ほぼ難しいので本書でできることから少しずつ”食”を変えてみてはいかがでしょうか。
「良いものを食べることも大事やけど 悪いものを食べないことのほうが大事」を実践するだけで大きな一歩になります。
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
若杉友子(わかすぎ ともこ)
1937年大分県生まれ。自然の野草のチカラに着目。 食養を世に広めた桜沢如一の教えを学び、1989年、静岡市内に「命と暮らしを考える店・若杉」をオープン。
1995年、天産自給の生活を実践すべく、京都府綾部市の上林地区に移住。以後、全国を駆けめぐり、陰陽の考え方にもとづいた野草料理と、日本の気候風土に根ざした知恵を伝え続けている。
著書に『体温を上げる料理教室』(致知出版社)、『これを食べれば医者はいらない』(祥伝社)、『子宮を温める健康法』(WAVE出版)、『長生きしたけりゃ肉は食べるな』(幻冬舎)、『若杉友子の「一汁一菜」医者いらずの食養生活』(主婦と生活社)などがある。
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