日本文学の大学教授が自らの二度のガン患者経験をもとに、「先生にお任せ」ではなく、自分で決断する「賢いガン患者」になるための手引き書の一冊です!
一度目の大腸ガンは早期発見し手術もうまくいったのだが、四年後に膵臓ガンを発症。
現在抗ガン剤治療中の大学教授が、
この二度のガン患者経験を踏まえて、
病院を選ぶ時、
ベッドが空かなくて入院できない時、
セカンドオピニオンがほしい時、
執刀医の実力を知りたい時、
主治医と合わない時、
抗ガン剤をやめたくなった時、
いじわるな看護師に当たった時、
どう考えどう振る舞うべきかをレクチャーしてくれます。
体験に基づくもので、物語調なのでたいへん読みやすくなっています!
5年前の出版なので気になり、ウィキペディアで調べ、著者がご存命であることを確認できました!!
こんなあなたにオススメです
・がん告知をうけた
・がん治療を受けている
・家族、友人にがん患者がいる
オススメ、共感を得たフレーズ
プロローグ
・現代の医療は、以前の「先生におまかせ」といった医者中心の医療ではなく、患者が自分で治療法などを選択しなければならない変革期だから
1 大腸ガンの時
・ガンかと思ったら、何をすべきか?
何か、疑いが生じたら、まず検査を受けてください
・病院選びは、いつからするか?… 精密検査を受ける段階から
・私的病院情報の集め方
どれにするのか、きっと悩みますが、最終的には自分で決断する以外ない… 患者の大事な心得
・病院選びはなぜ大切か
選んだ病院によって生死を分けることがある
手術の怖いところは、合併症が起こる場合が少なくない
末期の肝臓がんを見抜けない病院もある
ダメな病院を思ったら、できる限り早く転院すること!
2 膵臓ガンの時
・手術をするか、しないか?
患者というのものは、もともと「手術」という、命の保証のない医療行為は避けたいという心理を持っています
・すい臓ガンで亡くなったスティーブ・ジョブズ
すい臓ガンを発見されたときに、手術を拒み、米国人の8割が選ぶ代替医療を受けていた。その後手術をしたが、最初に手術のチャンスを逸したことをジョブスは死ぬまで後悔していたという
・医者の言葉で落ち込まないこと
落ち込んでも、治療効果を低めるだけなので、治療に専念すること!
・術後の回復を早めるには… 体を動かすこと
・職場の同僚たちが、協力的であることは、患者の治療効果を高める
・健康食品は、ポケットマネーで買える金額に抑えておく… 違法広告まがい、バカ高いものなどはNG
3 比較・共通のこと
・体にいいことをする
40分の散歩とパワープレート(健康器具)
⇒パワープレートをググりました。トレーニングジムなどにも置いているようなので、試してみます!!
「今日、世界のトップアスリートをはじめ、エグゼクティブやセレブリティも愛用しているPower Plate®。
日本でもJリーグの数多くのチーム、テニスプレーヤー、プロ野球選手が使用。
さらに医療関連、リハビリや産後のボディメイク、高齢者施設、日常的な健康維持を目的とした一般ユーザー、あるいは身体バランスを整えたい方などに幅広く使用されています。」
・覚悟を決めて明るく生きる
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :5.0
■実践しやすさ :4.0
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
山口 仲美
1943年生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。明治大学国際日本学部教授。埼玉大学名誉教授。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。『平安文学の文体の研究』で金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
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