精神科で行われている薬漬けは、病気を治すどころか症状を重くしているだけ。
「薬漬け医療」の怖さを訴えながら、回復するための処方箋がいっぱい詰まっている、薬害に警鐘をならす一冊です!
薬物療法の危険性に気付き、理想の治療法を探し続けた著者である女性医師が、たどり着いた細胞(膜)栄養療法。
もう、薬に頼るのはやめよう!
長い間、何種類もの薬を飲んで来た人が急に減薬、断薬するのは危険です。
でも、あきらめることはありません!
正しい食事と細胞(膜)栄養療法で、着実に薬を減らし、見事に回復した人たちがいます。
人間が本来そなえている治癒力と細胞のもつ限りない力を信じた病気の治し方が紹介されています。
「薬を使わず、心の病を治す方法を一人でも多くの人に知ってほしい」という著者の言葉が印象的でした!
こんなあなたにオススメです
・長年にわたって薬を服用し続けている
・医師から「薬を一生飲み続けてください」と言われている
・薬を飲み続けていても治らないことに疑問を感じている
オススメ、共感を得たフレーズ
第1章 日本の精神科医はいったい何をやっているのだろう
・駆け出しのころにわかった「薬漬け」の実態
患者のために向精神薬を漢方薬に切り替えて、症状が明らかに改善したのに、薬の量が減ると病院の収入が減るため、医局長に「薬を減らすのをやめろ」と言われた
⇒残念ながらこれが日本の「薬漬け医療」、「病院ビジネス」の現場です!
・医師の勉強不足が「薬頼みの治療」を助長している
⇒薬学、栄養学を学ぶことのないまま、多忙な日々を送っている医師にも”真”の「働き方改革」が必要です
・精神医療の診断には、いまのところ科学的根拠がありません
診察した精神科医の主観によるもの… 保険適用のためなんでもいいから一応病名をつけるしかない
・薬の多量投与を一向に改めない精神科医
第2章 こんなにも怖い薬のもたらす負の作用
・薬は症状を一時的に抑えているだけで病気を治しているわけではありません
・心の病は化学物質では治らない… 薬を抜けば抜くほど快方に向かう
・軽い気持ちで服用を始めた薬で依存症に
向精神薬は、麻薬や覚せい剤と同じような化学構造式をもっており、依存性や中毒性が非常に高い
・薬の投与… 子どもたちがあぶない!!
向精神薬で増加する子どもの自殺や事件
・精神科医ほどもうかる商売はない
「薬を出せばもうかる」という病院の体制は大問題
・高齢者をむしばむ認知症の薬
第3章 さまざまな心の病とナチュラルクリニック代々木で行っている治療法
・「風邪を治す薬」というものはない
第4章 予防医学の知識を身につけ、自分を守ろう
・心の病の原因に目を向けよう
ストレス:精神的(人間関係、恋愛、仕事…)、物理的(寒暖、騒音、放射線、電磁波…)、生物学的(細菌、ウイルス…)、化学的(薬剤、残留農薬、食品添加物、栄養の過不足、活性酵素、環境汚染、化粧品…)
・脳のエネルギー不足が心の病を引き起こす
・細胞は薬ではなく、栄養を求めている
・薬に頼らず、自分の健康は自分で守る
第5章 食生活の改善と細胞(膜)栄養療法で健康な心と体を手に入れる
・予防医学の基本は食事、それも「和食」
・細胞膜を活性化する食材「まごわやさしい」
・認知症はそれまでの食生活と関係がある
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:5.0
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
銀谷 翠(ぎんや みどり)
秋田大学医学部卒業。精神科専門医。精神保健指定医。秋田大学医学部附属病院、埼玉県の北辰・楽山病院を経て医療法人社団・一友会ナチュラルクリニック代々木院長。向精神薬だけでは心の病は治せないとして栄養療法に着目、研究を重ねている
神津 健一
1940年、長野県に生まれる。早稲田大学を経て米国・APIU大学院博士課程修了、医学博士。医療法人社団・一友会ナチュラルクリニック代々木会長。NPO法人予防医学・代替医療振興協会理事長。
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