現役医師が医学界の中心部から覚悟の告発本です!
先端医療の捏造、新薬をめぐる不正と腐敗、医薬業界の巨大利権構造、
その一方で終わりなき患者のたらい回し…。
何を信じてよいのかわからない現代の実態……、
医療崩壊列島ニッポンで超高齢社会を生き抜くための知恵を解く一冊です!
本当に役立つ医療とは?
医療をダメにする本当の「癌」とは?
患者=一般市民だけが知らない「医療の不都合な真実」が明かされます!
はじめに 患者と医師の間の不幸な誤解
こんなあなたにオススメです
・家族、友人が重い病気にかかっている
・通院、治療している
・病院難民になっている
オススメ、共感を得たフレーズ
第1章 先端医療と新薬を支配する「医療ムラ」は癒着と利権の巣窟
不都合な真実 1 日本には「原子力ムラ」とよく似た「医療ムラ」が存在
・患者の利益を真剣に考えず、医師、製薬企業、そして官僚という人々が、自分たちを利することを優先する「医療ムラ」は、癒着や不正の温床となっています
不都合な真実 2 先端医療を食い物にする御用学者
・医者というものはもっとも籠絡されやすい人々… 臨床試験の初心者医師を「臨床研究の権威」に祭りあげ、莫大な広告費をつぎ込む製薬会社
第2章 「新薬利権」で蔑ろにされる患者たち
不都合な真実 4 今のままでは日本の再生医療研究は欧米や韓国より遅れてしまう
・原発事故が発生するまで原子力行政や東京電力をおおっぴらに批判した大新聞がなかったように、「医療ムラ」の中では大新聞も「御用マスコミ」になってしまうのです
第3章 大病院は先端医療を避けている
不都合な真実 5 大国立病院が軽症患者に占拠される実態
・「国立=技術が高い」というのは大いなる幻想… 重症患者は門前払いされている
国立病院とは、「先進医療を行う施設」でも「治療が難しい重症患者を受け入れる施設」ではなく、「国の政策医療」を推進する施設なのです… 国立がん研究センターがいい例!
不都合な真実 6 国立病院は旧日本軍の人事システムと体質を引き継いでいる
・「日本軍の病院」が、「国立病院」になり、軍隊の職員がそのまま病院の職員になった
世界でも他に例をみない「軍隊的性質をもつ医療施設」… 患者より国策・国家を優先する体質
第4章 東日本が医療過疎に陥る「国家一〇〇年の大罪」
不都合な真実 7 戊辰戦争で政府に反逆した地域は医師不足になっている
・水戸、姫路、川越、長岡、会津、静岡、小田原
不都合な真実 8 なぜ東北地方の急性白血病患者が多いのか
・薩長人脈の「医療利益誘導」… 薩長閥が作った歪な医師西日本偏重の西高東低医療
第5章 暗澹たる医療の未来
不都合な真実 9 首都近郊の後期高齢者を待ち受ける地獄絵
・激増する高齢者と増えない医師
不都合な真実 10 20年後の医療はテレビ局入社並みの超コネ社会になる
・後期高齢者は2倍の危険に
・看護師の労働量は米国の8倍
・「医療友人」をどう見つけるか
第6章 先端医療の普及を阻む医師たちのセクショナリズム
不都合な真実 11 「日本医師会」とは医師の団体ではなく「開業医」の団体
・医師不足が解消されることは、「開業医」にとって商売がたきが増えるということ
なので医学部新設に反対する「医師会」
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.0
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
上 昌広
東京大学医科学研究所特任教授、帝京大学医療情報システム研究センター客員教授。医学博士。
1968年、兵庫県生まれ。1993年、東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院にて内科研修医となり、1995年、東京都立駒込病院血液内科医員。1999年、東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了し、虎の門病院血液科医員に。2001年から国立がんセンター中央病院薬物療法部の医員も務め、造血器悪性腫瘍の臨床研究を行う。
2005年、東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンス、メディカルネットワークを研究。専門は血液・腫瘍内科学、真菌感染症学。
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