西洋医学と中国伝統医学の双方に精通し、難病を含めて数々の病気の治療で成果を上げてきた著者が、病気を治せない現代医学=西洋医学に警鐘を鳴らす一冊です。
「真の医療とは何か」を問う。
死ぬまで薬を飲み続けますか?
西洋医学の限界に気づいていますか?
西洋医学と中国伝統医学の二つの医学を比較し、特に、がん検診、高血圧、脂質異常症、子宮頸がんワクチン、高齢者医療、うつ病などの現代医学が抱える問題を俎上に載せながら、患者にとってベストな医療の選択とは何かを示しています。
こんなあなたにオススメです
・長年治療、薬ものんでいるが症状がよくならない
・ワクチンを信じ切っている
・家族、友人が重い病気にかかっている
オススメ、共感を得たフレーズ
はじめに
・現代医学、すなわち西洋医学は実は治療が苦手――。
現代医学では、治療法のほとんどが対症療法にすぎず、死ぬまで薬を飲み続けて体をコントロールしていくことしかできない。
・一方、数ある代替医療のなかで、今、世界的に脚光を浴びているのが中国伝統医学である。
この医療は、患者の心身すべてを診る全人的な治療、及び「根治治療」が可能だという特徴を持つ。
【第1章】患者不在の専門医療
・薬の副作用を知らない専門医たち
専門医と製薬会社がグルになり、データをねつ造し宣伝する
⇒そもそも医学部では薬学を学ぶことがない
【第2章】予防医療は誰のため?
・「高血圧」にかくされたトリック
⇒基準値を下げて、患者を増やして、製薬会社が儲かる仕組み
「年齢+90が基準」が消された”真実”
・ワクチンビジネスの野望
降圧剤や高脂血症薬など病気予防のための薬の開発は、病気のリスクはあるが健康な人が対象であるため、巨大なマーケットがあり、製薬会社にとって莫大なドル箱ビジネスである
さらに、ワクチンビジネスは、対象者全てが健康な人間なので、最大の利益が得られる
⇒そのため、医療・製薬業界だけでなく、医療行政、政治家の利権が集中している!
【第3章】対症療法と根治治療
【第4章】「老化現象」といって諦めるな
【第5章】生命を成り立たせる5つのシステム
・高血圧の治療
西洋医学では、降圧剤を一生飲み続けるだけ
中国伝統医学では、血圧を上げている原因を取り除く治療を行うので治癒が期待できる!
⇒糖尿病も同様、原因を取り除く治療が、日本の標準医療のガイドラインにないことが問題
ここには、巨大な利権がからむため一医師のの力では限界があるのも事実
【第6章】たとえ「難病」と診断されても
おわりに
・「知らない」という悲劇
「西洋医学一神教」に覆われている日本の現状に一石を投じたかった!
⇒医者(=西洋医学)・薬信者にさせられている日本人が、洗脳を解くには自ら「健康・医療リテラシー」をあげるしかないことに強く同意!
・医や薬は食と同源
中国伝統医学のいいところは、基本が食にあるから実生活に生かせること
この本の評価
■内容 :4.5
■読みやすさ :4.0
■実践しやすさ :4.0
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
岡部哲郎(おかべてつろう)
1948年群馬県生まれ。東京大学医学部医学科卒業。日本内科学会指導医、日本呼吸器学会指導医、日本東洋医学会指導医、日本東洋医学会常務理事を歴任。東大病院にて細胞生物学を中心にガン細胞の増殖や分化の研究に幅広く携わる一方、台湾の高名な漢方医である林天定一門に師事し、中国伝統医学を研鑽。
その後、東大病院総合内科で漢方外来の責任者として診療に当たり、難病への漢方内科治療で成果を上げる。
2014年、西洋医学をベースに中国伝統医学による自由診療を行う岡部漢方内科を銀座に開院。
関連おすすめ(Amazonカスタマーレビューなどの高評価からも厳選)
「医者の大罪」2019/10/5 近藤 誠 95点 [♯119]
「知ってはいけない 医者の正体」2019/8/6 平松 類 90点 66冊目
「医者に殺されない47の心得」2018/2/17 近藤誠 91点 52冊目
「その「1錠」が脳をダメにする」2016/4/6 宇多川 久美子 93点 [♯147]
「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」 2017/11/11 田中 佳 91点 [♯143]