医者に聞きたくても聞けない患者の不安や疑問を川嶋先生にぶつけて、西洋医学専門の医師が患者に隠している
がん治療の問題点をくくり出した良書です。
医者が勧めるがんの治療法について疑問を感じることがあっても、結局は「医者まかせ」になることが多いのが実情です。
しかし実際は、勧められた治療以外の有効な治療法があったことを後で知って後悔することもあります。
がんになったときの指針をQ&A形式で解説してくれます。
「お医者さんに質問するのは気が引ける」と、疑問を飲み込んでしまうことは多いと思います。
でも、ちょっと待ってください。
自分の力で病気を治すために、どうか、聞きたいことを質問し、最適な治療を知り、自分の意思や希望を医者に伝えていただきたいという医師である著者の患者目線での強い思いが伝わる一冊です。
自身のカラダは自分がいちばんよくわかっているはずなので、ぜひとも健康リテラシーを高めてください!
こんなあなたにオススメです
・医者、薬を信じ切っている
・がん家系の方
・家族、友人がガンにかかっている
オススメ、共感を得たフレーズ
はじめに
・医者は効果がない治療だとわかっていても勧める
⇒厚生労働省が定めたガイドラインを守ることが、訴訟にそなえた医師の保身になります
第1章 医者に質問しても嫌われない?
・医者が「あなどれない」と思う患者になる
医療の現場では、医者から嫌われようが、言った者勝ちというところがあります
⇒患者という弱い立場ですが、自分の命にかかわることですので後悔だけはしたくないですね
第2章 がんは、どんな病気ですか?
・遺伝するがんは少ない
生活習慣が遺伝子を傷つける
がんの根本原因は生活習慣や心の持ち方にある
⇒生活習慣(食事、運動、睡眠)とストレスなどが複合して原因になっています
・「憎しみ」や「怒り」が病気をつくる
第3章 がんを疑う自覚症状とは?
第4章 外科手術を勧められたら?
第5章 抗がん剤を勧められたら?
第6章 放射線治療を勧められたら?
第7章 がんに勝つには?
この本の評価
■内容 :4.5
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.0
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
川嶋 朗 (かわしま あきら)
1957年、東京都生まれ。東京有明医療大学教授、財団法人東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門、医学博士。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長などを経て、2014年4月から現職。
漢方をはじめとするさまざまな代替、伝統医療を取り入れ、西洋近代医学と統合した医療を担う。西洋医学での専門は腎臓病、膠原病、高血圧など。日本統合医療学会理事、日本抗加齢医学会評議員。
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