歩くことがどれだけ健康に良いかということを、医者の立場から科学的に証明。
実際の治療にも多く使われ、効果をあげている 歩行が人生を変える29の理由をわかりやすく説明する一冊です。
医者に払う金があるなら、靴に使え!
歩くと寿命が延びるのはなぜ?
歩行は、脳を変えて、人生を変える!
ベストセラー本の町医者が、簡単、ただで出来る、医者知らずの『とっておきの健康法』を初めて著す!
医者として多くの患者を診療しながら、多くの人気本を著している長尾和宏先生の新しいテーマ『歩くこと』による健康法。
こんなあなたにオススメです
・健康情報に翻弄されている
・通院、薬を飲んでいる
・家族、友人の体調がわるい
オススメ、共感を得たフレーズ
はじめに
・高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の人、胃腸の具合が悪い人、うつ病や不眠症の人、認知症の人、がんの人、膝や腰が痛いという整形外科系の病気の人–。
「治る」は言い過ぎに当たるとすれば、歩けば確実に良くなる、医者いらずになる。これは確信を持って言えます。
逆に言えば、うつ病にしても、がんにしても、アレルギーや免疫系の病気にしても、現代においていろいろな病気が増えているのは、私たちが歩かなかったためでしょう。病気の大半は歩かないために起こっていると思っています。
それだけ「歩く」ことはとても大切なのですが、あまりにも疎んじられているような気がしてなりません。
病気とみれば、医者はまず薬を出したがり、患者さんも「病気を治す薬をください」「この症状を取る薬をください」と薬を目当てに来られます。
⇒日本医療の報酬制度、日本しかない国民皆保険制度、洗脳された日本人の薬信仰などの弊害です
薬を出す前に、病の原因を患者とともに究明し、生活習慣・食事・運動などの指導をすることが本来の医療です
・『病気の9割は歩くだけで治る』という本書のタイトルのもとになっているのは、外来で患者さんを診ている町医者としての実感です。
一部の病気は別として、日頃診ているよくある病気の多くは、歩くことが治療や予防のカギになっています。
・歩くことは本当に良いこと尽くめで、困る人がいるとすれば、医者くらいでしょう(笑)。
病気が減れば、今ほど医者が要らなくなるからです。
みんなが歩くようになって病気が減り、要介護の人が減れば、国の医療費や介護費も減ります。
今、高齢者が増えて医療費・介護費が大変だといわれていますが、みんなが歩けば半分くらいに減らせるはずです。
⇒医療費が大幅に減ってしまうと困る”既得権益”組織があるかぎり、一筋縄ではいかないのが現実です
ただ、個々人が自分の健康のために実践することは今日から生活に取り入れられます!!
第1章 病気の9割は歩くだけで治る!
1現代病の大半は、歩かないことが原因だった
糖尿病人口は、950万人に。 高血圧人口は、4千万人に。
高脂血症人口は、2千万人に。
そして、毎年100万人が新たにがんにかかり、年間で37万人が、がんで命を落としている…
2糖尿病、高血圧…生活習慣病は歩くほどに改善する
・痩せればすべてが正常値になる
3最大の認知症予防は計算しながら1時間歩くこと
・認知症人口は460万人、予備軍も加えると900万人に。
4うつ病も薬要らず、歩くだけで改善する
5国民病の不眠症は、歩くだけで解決する
・睡眠薬が認知症のきっかけになることも
6逆流性食道炎も便秘も一挙に改善、腸内フローラが脳を変える
7線維筋痛症も喘息もリウマチも、痛い病気こそ、頑張って歩け!
8がんの最大の予防法はこんなにも単純だった
・つねに動き回っている野生の動物はほとんどがんになりません
第2章 医療の常識に騙されるな
10なぜ歩くことは国民運動にならないのか?
・国はいちばん大事なことはあえて言わない… 病人が減ったら医薬業界が困るから
⇒タイトルからは想像できなかった医薬業界の”真実”を暴露しています
・歩くということはあまりにも単純で、何の利権も生まれず、患者が減って困る人が出てくる
11薬で老化は治りません
・老化を防ぐ唯一出来ることがあるとすれば、その人自身の努力
・次から次に出てくる新薬。つくられた”エビデンス”は疑ってかかれ。
12ライザップより、ウォーザップ! お金は一銭もいらない
13「骨折=手術」とは限らない 骨折しても歩くことを忘れるな!
第3章 健康になる歩き方
16腕を振るのではなく肩甲骨を動かす
17〝脊椎ストレッチウォーキング〟のススメ
23障害があっても歩行補助具で歩く
第4章 歩くと未来が変わる
㉖歩くと頭が劇的に良くなる二つの理由
・歩けば血流がよくなり、脳内の酸素が増える
㉗うまく歩くと寿命が確実に延びる
㉘歩行は脳を変え、人生を変える
㉙偉人たちが偉業を成し遂げたのは、歩いていたから… 空海、芭蕉…
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :5.0
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
長尾 和宏
1958年香川県生まれ。1984年東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。1995年長尾クリニック開業。医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。医学博士、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本内科学会認定医、日本在宅医学会専門医、労働衛生コンサルタント。日本ホスピス在宅ケア研究会理事、日本慢性期医療協会理事、日本尊厳死協会副理事長、全国在宅療養支援診療所連絡会理事、エンドオブライフ・ケア協会理事。関西国際大学客員教授、東京医科大学客員教授(高齢総合医学講座)。
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