「誰も書かなかった老人ホーム」2018/3/1 小嶋勝利 88点 (#113)

老人ホームのウラのウラまで知る著者が老人ホームの実態と何を基準に選んだらいいのかについての詳しく説いている一冊です。

 

 

”8050問題”、2025年問題… 少子高齢化の日本にとって、誰にも必ずそして突然訪れることが多い高齢者施設選びです。

 

週刊誌等にも掲載されることも増えてきましたが、断片的な知識の寄せ集め感も強く、本書のような経験に基づく体系的な解説本は、たいへん参考になります。

 

 

 

 

 

いい老人ホームだと近所の評判だったのに、入居したらひどい目に遭(あ)った――。 そんな経験は誰にでもあります。老人ホーム選びで口コミがまるで頼りにならないのはなぜか。本書ではそのことが懇切丁寧に書かれています。なぜなら、そのホームが合うか合わないかは、人によってまったく違うからなのです。

 

 

何を基準に選んだらいいのか。

高いお金を出せば解決するのか。

入居者は何を心掛けるべきなのか。

 

世間で語られている誤解と偏見を排して、複数の施設で介護の仕事をし、老人ホームのすべてを知る第一人者の著者が、真実の姿を明らかにする本書に、その答えがあります。

 

 

 

 

こんなあなたにオススメです

 

・親を施設に入れるか、悩んでいる

・家族が施設に入っている

・老人ホームの実情を知りたい

 

 

 

オススメ、共感を得たフレーズ

 

第1章 老人ホームには「流派」がある

 

・会社の介護方針、介護理念などをベースに決まっている

・老人ホームの口コミサイトはまったく役に立たない

・「押しつけ介護」と「野放し介護」どちらが向いていますか

 

 

第2章 ホーム職員の実態を知る

 

・職員にとってこたえるのは、入浴拒否の入居者への対応と介護職員を奴隷か風俗嬢のように扱う利用者の存在… なかには暴力をふるう入居者もいる

 

・職員はなぜ、入居者の逝去で退職を考えたのか

 

・医療と介護の違い

 高齢者介護の目的は、死に向かって生きている人に元気を与え、前向きに死なせてあげること

 

 

 

第3章 老人ホーム崩壊

 

第4章 介護保険事業の本質を知ろう

 

・ホームの食事はワタミの介護の出現により向上した

介護保険制度の中で、できることには限界がある

・老人ホーム探しでは、本人の希望は無視され家族の都合が優先される

 

 

 

第5章 老人ホームで好かれる人、嫌われる人

 

・女性入居者は、自分が好かれる方法を知っている

 

現役時代の肩書にしがみついている男性は総じて嫌われる

⇒定年直後の地域コミュティ同様、納得の構図ですね

 

・過去と上手く折り合いをつけて進化できた人は、老後もうまく生きていける

 

 

 

第6章 介護とは、実は「お金」の話

 

・誰も住んでいない自宅を有効利用できない理由とは

 万一の時に自宅に帰るという選択肢を持ちたい

 

・高齢者介護とは、本人も家族も職員も地域も、全員がWin―Winになる方法を考えなければいけない

 各自が分をわきまえ、足るを知ることから始めなければならない

 

 

 

 

 

 

この本の評価

  ■内容     :5.0

  ■読みやすさ  :4.5

  ■実践しやすさ :4.0

  ■健康リテラシー:4.5

  ■総合     :4.5

 

 

 

今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

 

 


著者

小嶋勝利

1965年、神奈川県生まれ。長年、大小さまざまな老人ホームに介護職員や施設管理者として勤務した後、民間介護 施設紹介センター「みんかい」の経営スタッフとなる。 「みんかい」は、相談者に見合う老人ホームを斡旋する国内最大級の組織。 老人ホームの現状と課題を知り尽くし、数多くの講演を通じて、施設の本当の姿を伝えつづけることを使命として活躍している。

 

 

 

 

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