「世界一ラクな「がん治療」」2016/11/16 近藤 誠, 萬田 緑平 91点 [♯38]

 

 

「いい治療」で苦闘するより、

「つらくない方法」でラクに長生きする。

なにを選択し、なにを心がければいいのか。

 

がん放置療法の近藤誠医師

在宅緩和ケアの萬田緑平医師が患者のために

語るおすすめの良書です。

 

 

 

がん患者さんとご家族、こんなあなたにおすすめします

 

がんとどう向き合えばよいかわからない

抗がん剤などの治療法に疑問を感じている

あらためてがんの基本的な知識を知りたい

つらい治療、チューブだらけの延命治療は望まない

・ラクに長生きしたい

 

 

 

 

 

【はじめに】より

よく「医療否定」と言われてしまうけれど、逆なんです。

僕は慶応大学病院時代から40年以上、一貫して

「患者さんがいちばんラクに長生きするために必要な医療」を

探しぬき、肯定してきました。       ―― 近藤 誠

 

 

がんと闘わないこと、治療がつらいと思ったら「やめる」ことを選び、

自然に任せていれば、

がんでも決して、のたうちまわって死ぬことはない

そして「こんなにもつとは」ってまわりが驚くほど、

世間の常識より長く生きる人が多いということを。―― 萬田緑平

 

 

 

 

<気になった点>

 

がんは本来、最期まで歩いたり話したりできる病気

昔いっぱいあった老衰死はほとんどがん死

◎抗がん剤治療はロシアンルーレット

◎乳がんの90%は放っておいても命を奪わない「がんもどき」

 

◎がん患者のこころはグラグラゆれる。治療拒否は難しい

もはや世界の常識、昔の10倍「早期発見、早期治療」してもがんは減っていない

治療で後悔しないために必要なのは勇気ではなく、知性と理性

 

 

 

「家で生き抜こう」の萬田医師、「医者を信じるな」の近藤医師。

「いい治療」より「ツラくない方法」でがんでもラクに長生きできる医師の対談書。

がんという病にどう向き合い、どう選択し、どう決断し、どう生きるかの的確なアドバイス本です。

 

 

著者

近藤 誠

1948年東京都生まれ。「近藤誠がん研究所」所長。1973年、慶應義塾大学医学部を卒業。76年、同医学部放射線科に入局。83年~2014年同医学部講師。12年「乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性などの啓蒙を続けてきた功績」により「第60回菊池寛賞」受賞。13年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を開設

 

萬田 緑平

1964年東京都生まれ。在宅緩和ケア医。1991年、群馬大学医学部を卒業し、同大学附属病院第一外科に所属。県内外の病院外科勤務を経て2008年、群馬・高崎の「緩和ケア診療所・いっぽ」の医師となる。外来と在宅を合わせて常時80人ほどの終末期の患者を担当し、休日は、在宅緩和ケアを広げるための講演活動を積極的に行っている。

 

 

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