三大標準治療(手術、抗がん剤、放射線)ではがんを治せない。
医者から見放されたステージ4の末期がん患者たちは、「がん難民」と呼ばれ、その数は60万人以上といわれている。
そんな患者たちを受け入れ、「緩和ケア」ではなく、寛解に向けて独自の統合医療を進める熊本のドクター、赤木純児医師の取り組みを紹介。
赤木医師の治療方法は主に、ハイパーサーミアによる温熱療法、水素ガス吸入療法、免疫療法薬
オプジーボ、低用量の抗がん剤治療の4つで、治療の根本にあるキーワードは、患者の「免疫力を上げる」こと。
ミトコンドリアがその鍵を握る存在とし、ミトコンドリアの活性化に主眼をおいて治療している。
多くのがん患者を救ってきた赤木医師の成功症例を例にとりつつ、“赤木メソッド”の真髄に迫る一冊です!
こんなあなたにオススメです
・家族、知り合いにがん患者がいる
・がんの告知を受けた
・がんの治療法で悩んでいる
オススメ、共感を得たフレーズ
第1章 ステージ4の症例
・癌性胸膜炎を伴うステージ4の肺がん。62歳女性。57歳末期肺がんで来院して通院治療5年半。完全寛解。
一度、自分のがん細胞に対する免疫が成立すると、治療しなくともがんのない状態を維持できるようになります
・ステージ4の切除不能の膵臓がん。60歳代男性。肝臓転移。共存状態が成立して5年。
⇒ 切除不能がキーワードになることが多い … 手術できなかった結果、寛解できた
・ステージ4のがんは治療できる。日本は統合医療で30年遅れ、ガラパゴス化している
・3大療法の西洋医学から統合医療に移行した米国のがんの罹患率も死亡率も下がり始め、現在も加工し続けています
第2章 治療と免疫力
・「おっ」という手応えを感じた最初のケースは亡くならんばかりの80歳のおばあさん。免疫を重点的に活性化させる治療に活路がある。
・ハイパーサーミアは、体の内部を温める。がんは低温が好きで、42度以上になると死ぬ。温熱療法は、オーブンに入ると思えばよい。
免疫という自然に備わった力を強化する
・抗がん剤も放射線も「もろ刃の剣」 がんもたたくが免疫もやっつける
第3章 がんの顔
・がんが自分だとしたら自分が自分と闘うのか? 勝てるとき、やっかいなとき。
第4章 がんの気持ち
・診察室から見たがんをやっつける気持ちの強さ。 がんが喜ぶ心の弱さ。
楽天的な人は快復する
・余命宣告通りに死ぬ人 … 根拠のない余命宣告なのに自分で決めて死んでしまう人が多い
・人間は非物質的な存在でもあるから物質だけ治療しても治らない。日本の残念な医療実態。
第5章 ミトコンドリアの力
・がんを治す究極の活力源ミトコンドリアを元気にする生活の中の簡単な行動。
筋肉の中で、一番免疫力の強さを表しているのが大腿四頭筋という太ももの筋肉
・活性酸素を出すミトコンドリアの弱点をカバーする水素の絶妙なはたらき。
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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著者
赤木 純児(あかぎ・じゅんじ)
1977年、九州大学文学部卒業後、宮崎医科大学医学部(現:宮崎大学医学部)に入り直し、1983年卒業。1989年熊本大学大学院医学研究科博士課程修了後、1992年から1995年までアメリカのNIH(National Institute of Health 国立衛生研究所)の、NCI(National Cancer Institute 米国国立癌研究所)に留学し、腫瘍免疫を学ぶ。
帰国後、熊本大学第二外科(現消化器外科)勤務などを経て、2010年、玉名地域保健医療センター院長となる。2020年2月、くまもと免疫統合医療クリニックを開院。
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