13年前に腎臓がんを発症した著者の船戸崇史医師。
がんの外科手術などを通してがん医療に数十年にわたって携わってきた著者が選んだ治療法とは?
腎臓がんは再発率の高いがんでもあり、摘出手術を行ったあとは、再発防止のために食事の改善をはじめ、あらゆる方法を試してみた。
効果のある補完代替療法、再発防止には必須の生活習慣改善など、がん発症から13年経過して初めてエビデンスとして証明できた方法を紹介する本である。
再発防止のためにもっとも重要なのは生活習慣の改善だ。
抗がん剤治療を行うにしろ、補完代替療法を行うにしろ、がんをつくった生活習慣を放置したままでは効果は半減するのだ。
自身が再発の恐怖と闘う中で確立し、クリニックでも指導している「がんが消えていく生き方」は本書を読めば自宅でもできる。
西洋医学も含めたどんな治療を行うにしろ、合わせて必ず実践すべき内容が書かれた1冊です!
こんなあなたにオススメです
・ガンと診断されたすべての人
・ガンの治療法の選択で悩んでいる人
・ガンの手術を控えた人、手術を受けた人
・抗ガン剤治療中の人
・ガンの再発・転移を防ぎたい人、再発した人
オススメ、共感を得たフレーズ
まえがき
・死ぬまでは「生きる」から死ぬことは考えなくてよい …生きることだけを考えればよい
第一章 そして医師である私はがんになった
・がんになったらお終いだと思った
告知された日、私は少し泣きました。そして気がつくと呆然としていました
知識と経験がある分だけ、より怖い
・がんは”消す”ものではなく、”消える”もの
・ がんはあなたの生き方ゆえの結果
第二章
・がんの言い分を聴く
・カラダは治るようになっている
治る邪魔さえしなければ、カラダは治るしかない
・ がんの言い分を聴く … カラダが発したSOS
がんはそれまでの生き方と習慣化の”結果”
・がんに克つ5つの生活習慣
1 良眠生活 「睡眠中こそが細胞や組織を修復する時間帯」
2 良食生活 「がん体質を変えるための食生活にスイッチ」
3 加温生活 「リンパ球は体温1%上がると活性力40%増」
4 運動生活 「がんが嫌う酸素を体内に効率的に取り込む」
5 微笑生活 「実証された笑いの作用でNK細胞の活性化」
こそが、免疫力を強化し、再発しない身体をつくると説く。
・断食のススメ
腸は非常に重要な器官
第三章 患者さんから多く寄せられる質問の答え
・どんな人ががんになりすいのですか
我慢して、頑張る、頑固者
・再発する人の特徴
初発のがんになる前の生き方がまったく変わっていない人
必要以上にがんを恐れる人 … 再発におびえ続けている
・研究者も医師も、末期がんが消えた人たちについてもっと研究すべき
第四章
・ 医師の本音、医師の罪、医師の選び方
・医師はなぜ患者さんに暴言を吐くのか
失敗体験がないから … 挫折を知らない
忙しすぎる激務 … 心を亡くしている
・私のバイブル
第五章 リボーン(生まれ変わる)
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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著者
船戸 崇史 Takashi Funato
1959年岐阜県生まれ。愛知医科大学医学部卒業後、岐阜大学第一外科に入局。数々の病院で消化器腫瘍外科を専門に。しかし、「がんには自分のメスでは勝てない」と、根本的な治療を目指して1994年岐阜県養老町に船戸クリニックを開業。西洋医学を中心に東洋医学や補完代替医療も取り入れ、全人的な治療、診察を行っている。
また、開院当初から末期がん患者を中心とした在宅医療にも力を注いでいる。 2017年、日本初の「がん予防滞在型リトリート リボーン洞戸」を開設。新しいアプローチで再発転移の予防に取り組んでいる。
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