「自分の頭で考えたい人のための 15分間哲学教室」2018/3/30 アン・ルーニー ,白取 春彦 88点 [♯323]

『超訳 ニーチェの言葉』の白取春彦氏・推薦&解説! 

 

 

古代から現代までの哲学の考え方がまるわかり
  

 

「正解のない世界」を生き抜くための必読の一冊です!

 

 

どこからでも読める! 短時間でサクッと読める!  

 

 

考える力が身につく1日15分間の哲学レッスン 

こんなあなたにオススメです

 

・哲学書を読んでみたいがむずかしい

・哲学を学びたい

・いつも自分の頭で考えたい

 

 

オススメ、共感を得たフレーズ(目次)

 

序文 

 哲学にできること 白取春彦

 

哲学を教える本は世の中に溢れている。 

 そういった本の78.4%は読み始めてすぐに眠くなる強烈な睡眠導入剤が含まれている。
 

 その他の21.5%は、著者が自分の博学さと頭脳の優秀さをひけらからす宣伝材料となっている。

 本書は、残りの0.1%に含まれる良質な本となっている。 

 

 

 

 

はじめに ~ 哲学は何の役に立つのか

 

私 たち が 何 か 重要 な 決断 を する とき、 その 背景 には いつも 何 がしかの「 哲学」 が あり、 それ は 日常 生活 の あらゆる 面 に 影響 を 与え て いる

自分 を 人 として 成長 さ せる こと ほど 重要 で、 達成 感 の ある 目標 は ない。 そして、 これ ほど 価値 の ある 作業 も ない。

 

 

 

 

《第1部 考えること》

 

第1章「どう考えるべきか」を知る
 

・「確信」を揺るがすソクラテス式問答

 哲学 とは 自己 鍛錬 で ある。 自分 の 思考 を きびしく 管理 し なけれ ば なら ない。 出 まかせ を 言っ て すます こと は でき ない。

  

第2章「森のなかで倒れた木」は存在するか 

 

・「無」によって生み出される「何か」

 実際 には すべて の「 何 か」 の ほとんど は 無 で、 何 かが 存在 し て はじめて「 無」 は 意味 を 成す。 真空 状態 は 他 の どこ かに 何 かが 存在 する から 真空 だ と 定義 できる。

 

 

第3章 あなたは何を知っていますか 

  
目の前の「現実」を疑え ~ カント

 人間 は 感覚器官 を 通し た 知覚 でしか 世界 を 知る こと が でき ず、 事物 に対して 自分 が 受ける 印象 が、 実際 の 事物 に どこ まで 近い のかを 知る こと は でき ない。

 

 
 

 

第4章 世界は分類でできている  

 

 

第5章 コーヒーにするか、紅茶にするか 

 

・自由の刑に処せられた人間~サルトルの決断

 その 人間 が どんな 存在 かは「 どう 生きる か」 によって 定義 さ れる ので あっ て、 あらかじめ 運命 づけ られ て いる わけ では ない 人 は 真っ白 な 状態 から 自由 に 自分 を つくりだし て いく

 

 

第6章 機械のなかの幽霊 

 

第7章 あなたが「あなた」である理由

 

第8章 悪いことは起こる。でも、なぜ?
 

・ライプニッツの楽観主義、その限界

 哲学 用語 として 使わ れる 楽観 主義 は、 グラス に 半分 残っ た 水 を「 まだ 半分 ある」 と 考える こと では なく て、「 最善 主義( すべて は、 その もっとも よい 状態 に ある という 考え)」 を 意味 する

 

 

 

第9章 因果はめぐる。本当に?

 

第10章 新しいiPhoneはあなたを幸せにするか

マインドフルネスの長所と短所

 現実 の なか で 痛み や 失望 を 感じる こと は 避け られ ない が、 それ が 自分 の 心 に 与える 影響 は コントロール できる という 考え方 で ある。

 

第11章 永遠に生きたいですか

第12章 あなたは神を信じますか

・ニーチェとフロイトが出した結論

 清貧、 謙遜、 柔和 といった 従属 性 を 美徳 と する 宗教 は、 貧しい 者 を 抑圧 する 社会 システム を 支え、 強化 する

 

 

第13章 犬には魂があるのか

第14章 言葉とは? 

・言葉はなくても「怒り」は存在するか

 

 

《第2部 行動すること》 

 

第15章「何をするべきか」を決める

・ルールは「支配する側」のためにある?

 

第16章「魔女」を火あぶりにすべきか

  

 

第17章 そんなつもりじゃなかった

 

第18章 「戦争」と「恋愛」ではすべてが許される

 

 

第19章 人間に「完全な社会」はつくれるか

第20章 「平等」はむずかしい

・平等のために差別が生まれる? 

 

 

第21章 個人は集団のために犠牲になるべきか

 

第22章 孤立する自由

  

 

第23章 人類はAIを恐れるべきか

  

 

 

第24章 監視されているのか、見守られているのか

・「正しい行動」をすれば「正しい心」が生まれる?

 

第25章 あえて波風を立てる

・スノーデンは英雄? それとも裏切り者?

  

 

第26章 与える人、もらう人

・他人を助けるのは義務? 喜び?

 

第27章 生きるべきか、死ぬべきか

・なぜ自殺してはいけないのか

 

 

この本の評価

 

  ■内容     :4.5

  ■読みやすさ  :4.0

  ■実践しやすさ :4.5

  ■健康リテラシー: - 

  ■総合     :4.5

 

 

 

 

今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

著者

アン・ルーニー(ANNE ROONEY)

ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで博士号を取得。ヨーク大学、ケンブリッジ大学で教鞭をとったのち著述業に。歴史・哲学から科学テクノロジーまで幅広い分野の入門書を多数、手掛けている。ケンブリッジ在住。ケンブリッジ大学ニューナム・カレッジのロイヤル・リテラリー・ファンドのフェロー。

 

白取春彦(しらとり・はるひこ)

青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。既成概念にとらわれない、哲学と宗教に関する解説書の明快さには定評がある。『超訳 ニーチェの言葉』『生き方はニーチェに聴け! 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『この一冊で「聖書」がわかる! 』(三笠書房)ほか著作多数。

 

 

 

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