妻を乳がんで失い「患者さんのやるせなさが身に染みて分かった」と語る、「患者の家族」を経験した医師である著者は、自身が院長を務める病院でさまざまな試みに着手。
日本を代表する心臓外科医が考えた「理想の医療」の姿を説くおすすめの一冊です!
医療過誤や医療訴訟が続く昨今、医者と患者はしばしば対立するが、本来は同じ病気に立ち向かうパートナーである。
「互いの事情を理解しあえば、医療はもっと良くなるはずだ」と熱く語る著者の言葉が印象的でした!
こんなあなたにオススメです
・体調を崩すとすぐに病院に行く
・主治医と相性が合わない
・家族、友人が入院、通院している
オススメ、共感を得たフレーズ
第1章 医師が「患者の家族」になったとき
・ 主治医から聞く私は、その瞬間医師ではありませんでした
・病院が競って出す生存率… 生を全うして10年なのか、いろいろ治療を受けて、もがきにもがいて、なんとか10年生きるのか。そんなことは関係なしで病院は数字のみで評価している
・医師の家族が病気になった時、それが自分の専門であれば、最高に近い医療を受けさせることができるかもしれませんが、専門外であれば、普通の患者さんと一緒です
第2章 手術を拒否するおばあちゃんはなぜ翻意したのか
・医療には、医者と患者の信頼関係が絶対的に必要です
第3章 「患者にやさしい治療」の落とし穴
第4章 左遷時代に学んだこと

第7章 ヨン様とモーツァルト
第11章 東大医学部の傲慢と時代錯誤
第13章 病院ランキングを信じてはいけない
この本の評価
■内容 :4.5
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
高本 眞一
1947(昭和22)年生まれ。愛媛県松山市に育つ。三井記念病院院長。東京大学医学部名誉教授。外科医(専門は心臓血管外科)。公立昭和病院心臓血管外科主任医長、国立循環器病研究センター第二部長を経て、97年に東京大学医学部胸部外科教授に就任。2009年より現職。
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