「老いた親を愛せますか? 」2015/12/10 岸見 一郎 93点 [♯157]

200万部のベストセラー『嫌われる勇気』の著者にしてアドラー心理学の第一人者が、ありのままの家族の関係を提言した良書です!

 

 

私たちにとって幸福とは何か?

動けなくなり、意識をなくしてしまった時に、なお生きる意味を見出すことができるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

こんなあなたにオススメです

 

・親を介護している

・親が施設に入っている

・親が入院、通院している

 

 

オススメ、共感を得たフレーズ

 

第1章 父と母が教えてくれた「人生の意味」

 

・倒れた母から学んだ「生きる意味」

著者25歳の時に、実母は49歳で脳梗塞で亡くなり、著者50歳の時に本人が心筋梗塞で倒れています

 

 

・生きていることに価値があると、言葉で伝えたい

人生も老化も後戻りはできない…

 ただ、年を重ねることに肯定的な意味を見出すこともできるはず!

 

 

・亡くなった父は、いまも私に話し続けている

たとえ死が身近に迫っていても、自分らしく生きたい

 

 

 

 

第2章 ありのままを受け入れる

 

現実を受け入れることが苦しくても、目はつぶらない

・過去や未来ではなく、「いま、ここ」を生きている父を認める

 

 

尊敬とは、相手のありのままの姿を見ること

理想の親ではなく、現実の親を受け入れる

 

 

 

第3章 老いた親とよい関係を築く

 

子どもは親を幸福にすることはできない

 

・「ありがとう」を期待しない 自分から「ありがとう」という

 

 

・無理に過去を思い出さなくてもいい

・親に感情的にならなくていい

 

 

できなくなったことではなく、できることに注目したい

 ふいに訪れる「幸福の瞬間」を見逃さないようにしたい

 

 

・親は生きているだけで家族に貢献している

 

 

 

 

第4章 いまここを生きる

 

人生を効率的に生きることに意味はない

 

・「余生」を考えて生き方を変える必要はない

明日のことは誰にもわからない… 今ここを生きることがなにより大事!

 

 

人生を先延ばしにしない

⇒49歳で亡くなった実母が、いつも子ども優先で自分のことは後回しにしていたことが印象的でした

 

 

時間を計算せずに生きることは、自由になること

 自由になれるからこそ、今を楽しんで生きられる 

 

 

 

 

この本の評価

  ■内容     :5.0

  ■読みやすさ  :4.5

  ■実践しやすさ :4.5

  ■健康リテラシー: - 

  ■総合     :4.5

 

 

 

 

今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

 

著者

岸見 一郎

1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋古代哲学史専攻)。現在、明治東洋医学院専門学校教員養成学科、柔整学科(教育心理学、臨床心理学)、京都聖カタリナ高等学校看護専攻科(心理学)非常勤講師。

日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会顧問。著書に『アドラー心理学入門』(KKベストセラーズ)、『アドラー 人生を生き抜く心理学』(NHK出版)、『生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ』(筑摩書房)などがある。

 

 

 

 

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