「医者の興味=病気、患者の興味=人生」
医者と皆さんでは治るの意味が違う。
未来の医療には、もっと多様性と自由がある。
「命を守るために医療を考え直そう!」という医師からの提言の一冊です。
医学界の概念と、世間一般の医療の概念との間には大きな隔たりがあります。
そこから生じた誤解を解消するため、かつて脳神経外科医として勤務していた著者が、現代医療の真実を語ってくれています。
かなり暴露本系です!
こんなあなたにオススメです
・医療、医者を信じきっている
・入院、通院している
・家族、友人が病気にかかっている
オススメ、共感を得たフレーズ
1.医学には根治という概念がない
・「治る」意味が違う… 医者:症状が消える、患者:病気が消える
医学でできることは対処であって、治すことではない
2.医学島という島がある
・「検査で異常ないから様子をみましょう」
=(正しく表現すると)分かんないしほっとこう、経過観察しといてね
3.医者は選んでいいんです
・医者は常に訴訟におびえているから、医療行為が正しいか否かではなく「ガイドライン」どおりの標準医療しか行わない
4.医療でなにを得るのか
・医療行為を受ける際の判断の基準の根本は自分の人生… 幸せをイメージできるか
5.がんと抗がん剤
・主治医が「抗がん剤どうしますか?」と聞く背景は、
「医学的には、どちらでもよいので好きに決めてもらっても全然かまわないんですよ」
要するに医者は、どうやっても結果が変わらないことを知っている
効果があるなら素人に決めさせるわけがないはずです
⇒医療の”真実”を明かす暴露本の論調です
セカンドオピニオンでも標準医療遵守の医者なら見解は一緒になります
・多くの医者がよくやることですが、弱気になっている患者さんには少し高圧的にいきます
6.薬剤にも根治という概念がない
7.誰が治すのか… 自分、自然治癒力
8.毎日の生活が大切
・自然治癒力を高める。心と体(体質)を作り変える
9.病いと心
・病は気から、体と心はつながっている
この本の評価
■内容 :4.5
■読みやすさ :5.0
■実践しやすさ :4.5
■健康リテラシー:4.5
■総合 :4.5
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
著者
田中 佳
1960年12月19日生まれ。東海大学医学部を卒業後、同大学付属病院脳神経外科助手を経て市中病院にて急性期医療に長年携わる。大学在任中に悪性脳腫瘍に関する研究で医学博士を取得。日本脳神経外科学会認定専門医・日本抗加齢医学会認定専門医。現在は、健康になるための方法を伝える講演活動を、全国で展開している。
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