「親が倒れた! 介護がはじまる」
介護は、日常のある日、突然始まる
「現在、介護中です。これから、自分はどうすればいいのか知りたい」
申請、お金、相談、保険、施設、サービス、医療、相続、看取り、記録の付け方……
何から始めるか。 必要な手続きは。
知りたいことが、体系的かつコンパクトに書かれていて分かりやすい構成になっています。
家族に介護者が出た時のバイブルになる、手元に置いて役に立つおすすめの1冊です。
こんなあなたにオススメです
・まさか、こんなことになるなんてと思っている
・いつか、この日がやってくると思っている
・親の介護に疲れてきた
・介護、認知症についての正しい情報が欲しい
オススメ、共感を得たフレーズ
・自分の生活も守るには。
やることはいろいろあるけれど、
まずは、落ち着いて次の3つを心がけましょう。
①必要な情報を知る
②できることと、できないことを整理する
③心を平穏にたもち、悔いを残さない
・介護はする方もされる方も、初心者
・「介護の先を知る」ためには、専用のロードマップをつくろう
終わりが見えないからこそ、予定を立てる
・何もできなくなったわけではない。まだできることから考えよう。
介護者は、要介護者のできないことばかりに目を奪われがちです。
・お住いの地域の介護の情報交換所「介護者サロン」では、
介護者同士の情報交換や勉強会が催されている。
生の声を聴く場、機会を大切に。
・介護者は司令塔だと心得る。家族や介護サービスなどを、「チーム」としてマネジメントしてみよう。
・認知症ケアのポイント
①本人を尊重する
②なじみの環境を用意する(新しい環境への対応が苦手)
③行動には意味があることを理解する
・愛情から始まった介護が、いつの間にか攻撃の的になってしまう。
この本の評価
■内容 :5.0
■読みやすさ :4.5
■実践しやすさ:4.5
■コスパ :5.0
■総合 :4.5
介護には、介護保険の仕組み、困った行動への対処方法、かかるお金、家族との役割調整など、
今まで知ることのなかった幅広い、さまざまな情報・知識が短期間に必要になります。
本書は、介護の始まりから、介護の終わりまでの一連のノウハウ、情報が、わかりやすく簡潔にまとまっています。
著者の介護の実経験に基づく内容ですので、納得感もあり、知りたいことが随所に詰まっています。
「残された親と子の時間を、
できるだけ幸福にすごしていただけるよう、
本書をご活用いただければ幸いです。」
との著者のコメントが印象的でした。
著者
阿久津美栄子(あくつ みえこ)
1967年長野県生まれ。NPO法人UPTREE代表。
子育てと同時に両親の遠距離介護生活を経験する。その経験から、介護者の“居場所”をつくるための活動を始める。
アラジンで、全国初の常設での介護者の居場所事業として「ケアラーズカフェ」を立ち上げる。現在、UPTREEにて「認知症カフェ」「1Dayケアラーズカフェ」運営。2016年に自身の介護経験と現役の介護経験者のニーズから、日本初の介護者視点での手帳として「介護者手帳」を制作。また、2017年には、介護者手帳の第2弾として「小児版・ケアラーズノート」を制作。地域密着型の介護者支援に取り組んでいる。
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